ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)の、“Tree carol Blouse”。
巡礼後に自分の島に樹木崇拝を伝える際に着る“町祈り服”のブラウス。
動きやすく着られるよう、農婦の服装に用いられるディテールをベースにデザインしています。
農婦がスカートにインして着ている短丈のブラウスのシルエットを参考にしつつ、
前身ごろにはプリーツを入れ、お祈りの際にも着られるようなフォーマルなディテールを施しています。
レザーウォレットなどに使われるギボシを使い着脱を簡単にしたボタンもアクセント。
<Holy typewriter>
樹木側として人々に樹木の素晴らしさを説く際に着る町祈り着。
刺繍を施すことにより町祈り着の神聖感を出しています。
80番手の糸を使用した綿100%の平織りタイプライターで、エアージェット織機を使用しています。
1インチに180本×160本の打ち込みで高密度に仕上げています。
足利で揉みこんで染めている為、柔らかく肌触りのよい生地に仕上がっています。
〔 Ivory / one size 〕 ladies torso
ASEEDONCLÖUD 2024 S/S - Jyunreika
ある島は木々が生い茂りその木々を求めいろいろな渡り鳥が集まる
“旅鳥の町”と呼ばれる島があった
その島の修道士のもとで育った女の子は
色鮮やかな鳥の歌声が大好きだったので木々や鳥達に日々祈りを捧げていた
しかしある日、神のお告げから修道士達は島の木々を切り倒し、
そこに大きな祈りの場を作った
島からは渡り鳥が少しずついなくなり
その代わりに外の世界から祈りの場を求め、たくさんの人々がその島に住み始め
女の子が成人を迎える頃には島から木々はなくなり鳥達もいなくなった
彼女は小さい頃から慣れ親しんだ鳥の歌声を探しに島を出て海に出る
今まで外の世界を知らなかった彼女だが海にはたくさんの小さな島々があり
そこではなくなった自然が残っており鳥達にも再会することができた
彼女は木々の精霊の鳥たちからたくさんの事を学び、歌を習った
自分の島に戻ると祈りの場でその歌声を披露した
歌を聴いた島の人々は自分たちの島から木々や鳥を失ったことを嘆き
自分たちの過ちを悔いると木々が島に戻る努力をするようになった
しかし元の美しい島に戻すのは大変で鳥たちもなかなか戻ってはこなかった
島の人々は再び鳥たちが戻ってくるよう歌が生まれた島々に時折、巡礼に訪れた
彼女の歌は道となり島々の木々に繋がる
今では島は巡礼地の諸点となり彼女の歌が聖地への道になっている
今回はそんな詩歌いの物語