LILY 1ST VINTAGE（リリーファーストヴィンテージ）がセレクションする、
"1970's French Balmacaan Satin Coat"。

1970年代のフランスで誕生したバルマカーンコートは、光沢のある珍しいブラックカラーが特徴的な一着です。
そのデザインは立体的で秀逸なパターンワークによって成り立っており、
一切の装飾性を排除し、生地とフォルムだけで繊細に表現されています。
この服は時代背景を考慮すると、ウィメンズ向けのファッションウェアとしては珍しいもので、
デザイナーの美しいミニマリズムが想像されます。

唯一の装飾として取り入れられた太番手のステッチは、ワークウェアの要素を借用しつつも、
装飾的に施され、全体のポイントとなっています。
フロントやバックのダーツの取り方などのディテールは、当時特有の洗練とエレガンスを感じさせます。
このコートはクラシックなスタイルを体現しており、
その魅力が現代のアイデアやスタイルとどのように調和していくのかが楽しみです。