<Mistral - Les indiennes de Nimes >
1938年に南フランスのカマルグで誕生したMistral。
プロヴァンス地方の18世紀から19世紀のアーカイブの古い柄を引き継ぎながら、
ガーディアン(カウボーイ)向けのアイテムを今も作り続けています。
地中海の偏西風による温暖な気候がもたらす開放的で明るい雰囲気に満ちた文化が育まれました。
プロヴァンスの生地の歴史は17世紀にさかのぼり、
南フランスのマルセイユを経由してインドから伝わったインド更紗がこの地域にもたらされました。
この新しいプリント柄に多くの人々が魅了され、職人たちは東洋的な文様と色彩に、
プロヴァンス固有の自然や民族的な要素を融合させた魅力的な織物を制作し始めました。
プロヴァンス柄の最大の特徴は、カラフルなプリントが施された細かな柄のコットン生地です。
17世紀に東インドから伝わったペイズリー柄を基に、プロヴァンスの自然のデザインが取り入れられ、
小花やオリーブ、昆虫、太陽などの華やかなモチーフが生み出されました。
この特有の色彩感覚は、南フランスの爽やかな空気と共鳴しながら、様々な柄の中で表現されています。
< MOSCA / Rose parfait >
indiennes de Nimes においてその歴史的に古く代表的なモチーフの一つです。
南フランスのオック語で「モスカ」と呼ばれ一直線で並んでいる柄で、
もともとはインドのデザインであり、「ピンタ」(小さな仕事)と呼ばれていました。
このパターンは、18 世紀にフランスで南仏風にアレンジされ、
美しい自然の残るカマルグ地帯では放牧も盛んで、
そのカウボーイにとって象徴的な柄の一つが「モスカ」です。
< FARANDOLA/ Bleu nuit >
アヴィニョン橋の上で踊る。
プロヴァンス地方を代表する舞曲の名称である「ファランドール」
この長い伝統へのオマージュであり、
カマルグの自然の輝きとピンクフラミンゴが目を引くプロヴァンス柄です。
< ISPAHAN/ Carmin >
「イスファハン」はイランの美しい古都にちなんで名づけられた、
オールドローズが描かれています。ペルシャ更紗をモチーフにした柄です。
< AUBEPINE / Blanc bleu >
オードトワレの原料となるセイヨウサンザシの花をモチーフにした古くから使われている柄。
爽やかな風に香りが運ばれてくるような美しい柄です。
< QALAMKARI / Gris >
花やペイズリーを配置した独自のプロヴァンス柄。
フランスの自然が取り入れられた落ち着いたテキスタイルです。
< COROMANDEL / Blanc >
コロマンデルはインド南東部、ベンガルに広がる海岸の名前にちなんで名づけられました。
インドから最初に輸入された生地の伝統を受け継いだプロヴァンス柄の一つです。